アクリルについて

“アクリル”と言っても、様々な種類があります。
まずはアクリルとはなんなのか、というところからご紹介いたします!

アクリルを使うメリット

軽い・ 錆びない・腐らないというプラスチックの特性
+
透明性表面光沢耐候性
加工のし易さ人体に無害

透明度が高いため、何枚も張り合わせ厚くすることも可能です。

アクリル板の用途に適した加工品

  • ディスプレイ

    ディスプレイ

  • 看板

    看板

  • 建材

    建材

  • 照明器具

    照明器具

  • 車両部品

    車両部品

  • 大型水槽

    大型水槽

  • 文具

    文具

  • 家具

    家具

幅広い分野でアクリルは利用されています。
透明度が高く圧力耐性に優れるため、実は水族館の水槽や航空機のコックピットなども
アクリル素材なんです。

アクリル・塩ビ・ ポリカーボネート・ PETの違い

  • アクリル

    アクリル

  • 塩ビ

    塩ビ

  • ポリカーボネート

    ポリカーボネート

  • PET

    PET(プラスチック)

アクリル板、塩ビ、PET(プラスチック)は全て
熱可塑性樹脂(熱を加えることによって軟化し自由に変形可能)です。

それぞれの特徴

アクリル 塩ビ ポリカーボネート PET
透過性

全光線透過率
93%

全光線透過率
83〜87%

全光線透過率
87%

全光線透過率
87%

耐候性

変⾊、経年変化
ほとんどなし(室内使⽤時)

3年ほどで
多少の変⾊、劣化

屋外使⽤での設計の
耐候性あり

3年ほどで
多少の変⾊、劣化

衝撃耐性

少し割れやすい

割れにくい

かなり優れる

割れにくい

耐熱性

60〜80℃

60〜70℃

100〜130℃

60〜70℃

やはり、アクリル板は何年経っても透明度に変化がないのが特徴です!

アクリル板には
2種類あります

アクリル板は、製法の違いによって2種類に分かれます
押出し法で作られた押出し板と、セルキャスト製法で作られたキャスト板です。
見た目だけでは違いがわかりにくいのですが、それぞれ加工方法によって向き不向きがあるため、
用途や加工方法によって使い分ける必要があります。

  • 押出し法

    押出し法

    製造工程で、溶かしたアクリル樹脂を一気にローラーで押し出す製造方法。

  • セルキャスト製法

    セルキャスト製法

    製造工程で、2枚のガラスを重ね合わせ、その間にアクリル原材料を流し込み作る製造方法。

それぞれの特性

押出し板 キャスト板
接着 優れた接着性。特に溶剤接着(溶かして接着する方法)に向いている 溶剤接着に時間がかかり、接着強度も低い
硬度 硬度が低いため反りやすい 硬度が高いため反りにくい
彫刻 熱に弱く彫刻面が溶解するため向かない 熱に強いため彫刻に適している
板厚精度 精度に優れる バラつきがある
コスト 安価 高価
適した
加工方法

・穴あけ、磨き

・曲げ加工

・彫刻

・レーザー加工

適した
加工例
アクリルケース

アクリルケース

ディスプレイ

ディスプレイ

大型水槽

大型水槽

看板

看板

製法の違いまとめ

曲げる加工は押出し板、曲げたくないものはキャスト板がオススメ!
費用を抑えたい場合はコストが安めの押出し法、お店のロゴなどを彫刻したい場合はキャスト法など、使う場所や用途によって最適な素材・製法を選びましょう。